話題のセンターモバイルのネットワークビジネスの噂の真実|どんな会社なの?

2023.10.20

格安SIMを使ったモバイル事業を展開しつつ、広告事業やフランチャイズ事業まで幅広く手がけているセンターモバイルの新しいビジネスモデルが話題となっています。
そのビジネスモデルをOEMサービスとして、ゼロモバイル(現LP Mobile)に提供しており、そのゼロモバイルがネットワークビジネス、いわゆるMLMをやっていたことがニュースとして取り沙汰されていたため、センターモバイルも怪しいのでは思っている方も多いのではないでしょうか。
「ライフラインの 可能性を広げ、 新しい価値を創造する」をコーポレートミッションとしている格安SIMサービスを展開するセンターモバイルについて、ネットワークビジネスであるかどうかの真相や、今までのビジネスモデルと何が違うのか、ビジネスの特徴と期待される今後の事業展開について解説します。

「全ユーザーの通信料0円を目指す」新たなビジネスモデル

センターモバイルでは、日常的な支出の中でも「携帯通信料金の高さ」が家計を圧迫している原因の一つであるとしています。現在、大手スマホキャリア3社の平均月額通信料は8,000円と言われており、4人家族で考えた場合、年間40万円近くも支出になっていることをセンターモバイルは問題視しています。
そのなかでも、モバイル事業として格安どころか通信料がかからないビジネスモデルなんて驚きですよね。特許出願中のセンターモバイルのこのビジネスモデルの特徴として、「すべてのユーザーの通信料を0円を目指す」というゴール設定があります。
国内の社会問題の一つとして、相対的貧困というものがあります。いわゆる情報格差によって、ライフラインに対する支出の不平等化が中心にあり、センターモバイルでは、相対的貧困という社会問題を携帯料金0円にすることでQOL向上に取り組もうということです。
ただ、なぜ通信料0円のモバイル事業ビジネスが成り立つのかと疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。ポイントは「広告事業」と「AI」を併用した「格安SIMサービス」であることです。
特許出願中であるビジネスモデルは、一言でいうと「広告とAIを組み合わせたモバイル事業」と言えます。このビジネスモデルは噂されているネットワークビジネスとは異なります。なぜ異なると言えるのかについて、ご紹介します。

センターモバイルのビジネスモデルはMLMではない

上述した通り、センターモバイルは「広告とAIを組み合わせたモバイル事業」です。そのビジネスモデルは、MLMとは異なります。まずはMLMについて知っていきましょう。
MLMやネットワークビジネスは、詐欺であるというようなイメージがありますが、実際は法律としては認められているのです。MLMは、商品を販売することをメインとして、口コミによってその商品を広めていく中で、斡旋してくれた対価として利益を得るというものです。
格安SIM事業でMLMをするとすれば、「まだ契約していない人を紹介してくれたら、あなたに報酬を支払うよ。」というものになります。センターモバイルのビジネスモデルは、こういったことは一切なく、紹介しても紹介者に1円も入りません。つまり、センターモバイルはMLMやネットワークビジネスをやっているわけではないということです。
では、広告とAIを組み合わせたモバイル事業とはどういったものなのか気になりますよね。
次のトピックでは、実際に通信料0円のモバイル事業ビジネスがどのような仕組みになっているのか、格安SIMサービスの詳しい内容について解説していきます。

センターモバイルが提供している格安SIMサービスの詳細

格安SIMサービス実現の仕組みとして、先ほども出てきました「広告事業」から考えていきましょう。具体的には広告動画の視聴やアプリなど、広告の再生収益がポイントとしてサービス利用者に還元されることで、月々の携帯料金値下げが実現できるという仕組みのようです。還元されたポイントで、最大割引0円まで値下げすることが可能になっている事業となっています。
ただし、モバイル事業としては、サービスとして実用的であることが求められます。通信が安定したエリアや、通信速度はモバイル事業を展開する企業・サービスごとに傾向があり、「0円の通信料金で通信環境が不安定なのでは?」と気になる方も少なくないのでしょう。
実際に格安SIMという言葉は浸透しつつも、十分に普及されない背景として、ユーザー数が増えることで通信が遅くなることがあったり、そもそも直営店や実店舗が少ないという声があると言われています。
実はセンターモバイルでは、安定した通信設備を実現するために、センターモバイルではユーザーからの通信収益だけでなく、広告スポンサーからの広告収益も通信設備に費用投資を行っているようです。
エリアを気にせず利用でき、通信速度もサクサク快適にユーザーが利用できるように、格安SIMサービスの懸念点を解消することも考慮されたサービスということですね。
一方、広告の再生収益がサービス利用者に還元されることが前提となっていますので、広告にわずらわしさを感じている方には合わないのではないかと感じる方もいるでしょう。
これを解決する手段として利用されているのが「AI」によるビッグデータの活用です。

格安SIMサービス×広告×AI=新時代ビジネスモデル

ちまたで何かと話題になっているAIを活用したビジネスモデルをセンターモバイルではこれらの複数の事業を組み合わせることで従来問題となっていたユーザー悩みを解決し、新しい価値を見出すことができると考えているようです。
AIは大量のデータを整理・分析・計算などの処理を得意としています。人間の手では非効率的で、時間がかかっている領域で効果的に活用することが求められています。AIは今後私たちの生活の基盤になるとも言われていますよね。
広告のわずらわしさは、再生される広告のターゲットがユーザーとマッチングしないことが大きな要因の一つと考えられます。AIによるユーザーの特徴や傾向を分析し、ユーザーのニーズに応じた広告を表示することでユーザー側だけでなく、広告スポンサー側にもメリットになります。
ユーザーはスキマ時間を使って、AIによる分析結果に応じたニーズに併せて広告を表示します。ユーザーは月々の携帯料金を抑えることができるため、効率化されたユーザー体験の向上をAIによるデータの活用がさらに促すと言われています。

たった1時間半でクラウドファンディングの目標金額400%を達成

この新時代のビジネスモデルは投資家たちからも関心が寄せられています。2021年8月26日、株式投資型クラウドファンディングサービス「FUNDIINO(ファンディーノ)」では、センターモバイルが資金調達の募集を行ってから1時間半で目標金額の400%を達成しています。

センターモバイルが目指すサービスとは?

センターモバイルは中期事業計画書の中で、実現したい社会として
1.家庭を圧迫している支出を削減する
2.地域経済への貢献
を掲げています。
新時代モバイルサービスを通じて、今まで固定費として家計を圧迫していた通信費を可能な限り削減し、社会のお金が投資や消費に回ることで経済が活性することを目指しているようですね。
また、展開している事業の中には旅行事業もあり、固定費として削減されたお金を旅行などの娯楽への消費・浪費へつなげることで社会を良くすることを目指しているようです。今後のビジネスの展開としては、ユーザー数の増加をはかりつつ、ユーザーの利便性の向上を計画しているとのことです。具体的なサービスの展開として、ポケットWi-Fiの提供や、スマホと電気をセットにしたインフラ関連サービスも計画されています。
広告にAIをかけ合わせたマッチング性の向上がユーザー体験の向上に寄与していると考えられますが、センターモバイルでは広告をスキップするというイメージを払拭し、誰もがスマホを0円で持てる世界を目指しているとのことです。これからは、今まで以上に広告が私たちの生活に浸透していく社会が実現していくのかもしれません。

クラウドファンディングで確保した資金の使い方

異例の短時間での資金調達になった今回のクラウドファンディングですが、この投資はシステム開発費、採用費として充当すると公式から発表されています。また、資金の使い方については、今後携帯料金以外の消費にも活用できるように計画しているようです。
具体的な内容については、中期事業計画書から想定されることとして、来年以降のビッグデータを使用した広告配信や、基本料金0円で使用できる自社端末の開発などが考えられるでしょう。センターモバイルのスマホを利用することでポイントが貯まり、ユーザーを通して還元された資金が日本の成長につながることを期待します。

センターモバイルが出店するFC(フランチャイズ)事業について

FC販売契約にて、センターモバイルの仕組みとSIMの販売権を提供する事業を行っているとのことです。公式ホームページでは、
「高い獲得率に加えて、99%を超える継続率と、最大30%を超える継続報酬により『長くて太い』継続収入を安定的に得て頂くことができます。」
と示されており、格安SIMならではのユーザー定着率の高さと、ビジネスモデルが実現した安定した収益が見込めると考えられ、FC事業でもユーザーの幅広いニーズに対応できるように展開されています。
また、販売する企業に対して、売上対策の提案、各種研修など目標達成に向けたサポートも行っているとのことです。初めてFCを行う場合でも継続してサポートを受ける体制が整備されているようで、安心感がありますよね。

出店にかかる料金、準備はどれくらい必要なの?

センターモバイル公式noteによると、出店にかかる費用に関しては、
●事業参加のための加盟金…88万円
●ライセンス使用料…5.5万円/月
●内装工事…50〜100万円
●そのほか出店するために新たに物件を借りる場合はその経費
などが必要となっているようです。ただ、すでに事業を展開している場合には既存の物件が使えることもあるため、この限りではありません。必要な物件間取りの目安としては、「5〜15坪」を推奨しているようです。
基本的には在庫を抱えるようなビジネスにはなりませんので、大きな物件を用意する必要はなく、人員としても1〜2名程度で体制を組めることはポイントだといえるでしょう。FC出店にあたっては、事前に事業計画の打ち合わせや物件の立地の確認を経て、事業として成立できそうかをセンターモバイル本部が判断した上での出店となる、とのことです。
継続してサポートを受ける体制があることを先ほど解説しましたが、出店時にも事業に関して打合せなどを通して確認してもらうことも大切なポイントですね。

まとめ|センターモバイルのビジネスモデルは社会を豊かにする

いかがでしたか。ここまで、センターモバイルの新時代ビジネスモデルを解説してきました。今後さらに市場規模が大きくなることが予想されるAIの領域をモバイル事業というインフラへ活用したことは画期的な戦略です。格安SIMサービスのユーザーのニーズを確保しつつ、社会がより豊かになる未来を想像することが、一読する前に比べてかなり現実味を帯びたと感じているのではないでしょうか。
モバイル事業から展開したサービスではありますが、スマホが浸透した私たちの生活に応用することで多くのサービスに影響を及ぼすことが期待できますね。センターモバイルの公式ホームページでは、実際に提供している格安SIMサービスの詳細や料金プランだけでなく、今後の事業計画などビジネスに関する情報を多数記載しています。ここまで読んだ方でさらに詳しく知りたい方、直接関わりたいと思った方、興味がわいた方はぜひ公式ホームページも覗いて見てください。
最後まで記事を読んで頂きありがとうございました。